みなさん、こんにちは。
今日は、幼稚園受験を振り返り、実際に行ったことや感じたことを紹介します。
幼稚園選びと準備
幼稚園受験の準備をしようと思ったきっかけ
娘が生まれる前までは、幼稚園なんてただ願書を出して申込をするような感じで当然入園できると思っていました。
でも、私たちが住んでいる地域は待機児童がとても多く、保育園希望者も選考指数が満点でなければたとえ両親がフルタイムで勤務していたとしても難しいと言うほどでした。保活は実際に経験していないのであまり詳しくはお話しできませんが、働くお母さんが復職を諦めると言ったような厳しい話を実際に聞くことも多かったです(。-_-。)
では幼稚園はというと、やはり保育園と同様に子供を希望した園に簡単に入れるということではなく、それどころかご近所園でさえも願書の提出だけではなく、入園考査を経て合格を勝ち取り入園が約束されるというのが現実でした(どんな幼稚園でもオーケーという場合は別ですが…)。3年保育の園に入れなかった子は、区立の2年保育の幼稚園に入りやっと集団生活をはじめられるという感じです(それぞれの家庭の事情もあるので、望んで2年保育に通わせる方ももちろんいらっしゃいます)。
娘は遅生まれなので、2年保育はあまり考えられず、3年保育の幼稚園に入り早く集団生活を経験してもらいたいとの考えが強く、もし自分の娘が幼稚園浪人みたいなことになったらと、当時とても怖い気持ちになったのをはっきりと覚えています(;´д`)
言い忘れましたが、幼稚園受験と書いていますが、有名幼稚園・名門幼稚園のことではありませんよ!我が家はごくごく普通の一般家庭です(´∀`)
ですが、地域の子供の人数と、受け入れる幼稚園の数・園児の数のバランスが取れていなければ、誰かが選考から漏れてしまう、幼稚園側が子供を選べる立場である場合、手のかからない子を選別することは仕方がないように思います。そんなこんなで、幼稚園考査の準備ができる「お教室」へ通うことを決めました。
幼稚園選びの大切さ
お教室に通い先生に教えていただいたことは本当に沢山ありました。先生の煽りと言ったら(笑)。説明会や行事に見学する際の服装や持ち物なども、無知の私にはとても助けになりましたが、そんなことよりも、とにかく園に足を運び話を聞かなければ幼稚園選び始まらないということ。
「説明会に行きましょう」、「行事に行きましょう」と口を酸っぱくして言われました。お教室に通い始めた頃はまだその年の受験ではなかったので、正直「めんどくさ」という感じでした。しかし、今となって思うことは、早めに幼稚園選びを初めて本当に心の底から良かったということです!
入園してから「こんなはずじゃ」では困りますし、何より幼少期の大切な3年間、自分の娘が存分に楽しめる幼稚園を選んであげたいとの一心で、通える範囲にあるほとんどの幼稚園の説明会に足を運びました。
するとやはり想像していた園や先生・子供たちの様子と、実際に目で見て話を聞き感じるものは当然違うもので、思っていたよりも全然良い!という園もあれば、大切な娘をあんな園に預けるなんてこちらから願い下げ!みたいなゲロゲロな園もありました。でも、これも本当にどう感じるかは十人十色様々なので、だからこそ自分の目で見て確かめることがとても重要なのです!
”ある意味”行って良かった(-_-)説明会エピソード
自宅から通える範囲の中に、超名門小学校への進学率が高い幼稚園があります(名前は伏せておきますが)。
そちらの幼稚園の説明会に行った際、先生の様子を見て「絶対に無理〜」と思いました。
話し方も凄くエラそう、他の先生がお話しされている時なんてほぼ寝ており、椅子の座り方もダラ〜ンです。良い年したオッサンです。
いくら選ぶ立場だとしても、こんな先生がいるところはムリだなと思いました( ´Д`)y━・~~
見学や説明会に行くと、細かなところに、その幼稚園がどういった幼稚園なのかのヒントが隠れているように思います。
みなさんも是非ご自身の目で確認してきてほしいです。
親の準備
私が実際に経験して必要だと感じた準備については大まかにまとめました。
- 幼稚園選び
- 志望園へのアプローチ
- 願書提出にむけて
- 服装や必要なもの
1.幼稚園選び
幼稚園選びの最初は、実際に足を運び目で見て話を聞くことです。幼稚園探しは余裕を持って始められたほうが絶対に良いです。また説明会の中で保育見学ができる園もあれば、保育見学はまた別の日時という園もあったので、スケジュール管理が少し大変でしたが、限られたチャンスを無駄にしないように積極的に参加するべきです。私が実際に行った幼稚園はどこも大体6月と9月に説明会を開いていました(コロナ禍の現在とは事情が異なると思いますが…)。なので、6月の説明会で「嫌だな」と感じた園は9月の説明会には行きませんでしたし、「素敵な幼稚園だな」と感じた幼稚園は9月の説明会にも参加しましたし、その他の参加できる行事には全て足を運びました。
ここで大切なことは記録をとることです。記憶が鮮明なうちに自分だけのデータとして記録しておくこと、そしてその時感じたことを文章化して残すことで、他の園との比較検討の材料になりますし、何より願書を作成する際のネタとなり助けとなるのです。
2.志望園へのアプローチ
アプローチと言っても「付け届け」みたいなことではありませんよ!
説明会等に足を運び気になった園があれば、行けるイベントには全て参加することをおすすめします。なぜなら「名前を残す」ことができるからです。幼稚園側もどの家庭が何度行事に来園したのかをカウントしている場合もありますし、考査の際の面接でも行事について聞かれることがあるからです。また先生とお話しする機会も得られますし、その際感じたことやエピソードを願書に書いたり、また面接で話すネタともなります。
3.願書提出にむけて
どの園の願書も、名前、住所、生年月日や家族構成を書くことが多いですが、志望理由(他にも家庭の教育方針など)を書くボリュームについては園によって大きく差があるので、文字数が沢山必要な場合は、先に述べたように説明会で聞いた話や保育見学や行事の感想などのネタがないと書くことがなく苦労します。なので行けるイベントは全て参加し、都度記録をとっておくことが何より大切なのです。
さて、願書配布日になったら、すぐにもらいに行きましょう。前年と仕様が違ってたら大変です!
願書の原本はとても大切なので提出まで汚れたりすることがないように気を付けましょう。下書きに何枚か必要となるのでまず最初に複数枚コピーをしておくことも忘れずに。
それから写真のことですが、願書配布前に撮影を済ませておくと余裕が作れます。サイズについては後日でも指定して焼き増ししてもらうことも簡単ですので、時間を有効に使いあまり焦ることのないようにできたら良いと思います。
4.服装や必要なもの
最初にお話しすべきことだったのかもしれませんが、こういった大事な場面ではそれなりの武器が必要です。その代表が「濃紺ワンピース」です。私もまさか自分がこんな格好をする日が来るとはと思いながら買いました。この濃紺ワンピース(&ジャケット)、説明会などにも着ていく物なので早めに購入しておきましょう。考査の時期が近づいてからだと自分のサイズがなくなってしまったりすることもあるので余裕を持って探して購入しておくのが良いです。ちなみにお値段もピンキリです( ;∀;)。百貨店などに入っているブランドで買うと型も素敵で生地もしっかりしていてとてもイイな感じな物が多いですが、お値段も結構します…。なのでネットで買うのもおすすめです。説明会や考査の時にしか着ないですし…。
実際、私は子供のブラウス、靴下、バッグやスリッパをネットで買いました。アマゾンとか検索すれば沢山お受験関連の商品が出てきます。
ネットで買って大丈夫かな?と正直どんなもんかという気持ちだったのですが、最初にまずスリッパを購入して「全然ありじゃん」となってからは事あるごとにポチっていました。というか、こう言ったたぐいのグッズは実店舗よりもネットの方が価格的にも、比べられる品数も多く有利かもしれません。
私が必要だと思うものお受験用品は、
- 濃紺ワンピース、お父さんはスーツ、子供の服(濃紺・グレー)
- スリッパ(父親の分と母分の分)☆特にお母さんの分は「かかとに高さのある物」がお勧めです、足がきれいに見えます!☆
- 大きめ濃紺or黒バッグ
↑ちなみに、こちらのスリッパを選びましたが、生地もよく形崩れしづらいですし上品に見えます!若干ヒールもあるので、足もきれいに見えます。大正解でした(*´-`)
どんなカジュアルな園でも、念には念を入れてお伺いした方が無難です。
子どもの準備
私が実際に経験して大事だと感じた子どもの準備
- 母子分離ができるか
- 自己紹介ができるか
- それぞれの園の考査内容に合わせた成長・発達
1.母子分離ができるか
幼稚園の考査で、子の様子として何より一番大切なことは「母子分離」ができていることです。
お教室の先生もおっしゃっていたことですし、私自身も重要ポイントであることは身をもって実感したことです。なぜ母子分離が大切かというと、単純に「考査を受けられないから」という理由が一番です。
私の中でですが、子供の心は、直線的に真っ直ぐ登っていくような感じではなくて、幅が広くて高さの低い段の階段を登ったり降りたりしながら徐々に上へ登っていくように成長するように感じます(伝わりづらくてすみません)。今までできなかったことが急にできるようになったり、中々前に進めないなと悩ましく思ったり。
「母子分離」も経験がない子供は戸惑い泣いてしまう可能性が十分にあります。それを克服しようとするのであればある程度の時間と経験が必要です。ですが子供は必ず経験を糧に成長してくれます!ですので、この母子分離の分野が心配要素になり得るのであれば、お教室に通ってみたり、また一時保育に預けてみるなど、お母さんと離れる経験を慣れさせるということも重要ですし、何より本番で親が安心して考査に望めるので本当に大切な項目です。
2.自己紹介ができるか
自己紹介は「です・ます」でできると望ましいです。
これも練習が必須の項目です。お家の方以外の方に自己紹介するという経験を沢山させてあげる必要があります。具体的に聞かれることは「お名前」、「年齢」、「好きな遊びや絵本」、「今日の朝ごはん」、「どのようにして園まできたか」などがあると思います。どんな質問がされるかは園によって特徴があると思いますので、事前にリサーチできていると安心です。
3.それぞれの園の考査内容に合わせた成長・発達
園によって様々ですが、オムツが外れているか確認されたり、ちょっとした知能検査のようなことをする園もありますので、説明会やお教室、既に通われている方などからあらかじめリサーチし、自信をもって挑めるようにしておくと良いです。
「いつも」はできることも、本番で「あれ!?」ということもあるあるですので、少し余裕を持てれば安心です。
直前期と当日
子供のこと
一番大切なこと、それは子供の体調管理です。難しいですし、突然のことでどうにもならないこともあるかもしれませんが、本当に重要です。この部分での必殺技を紹介できれば良いのですが、残念ながら無理です。
とにかく、風邪を引かせないように、睡眠不足にならないように、でもいつも通りで安心させてあげることを心がけるといいと思います。
願書提出
複数園受ける場合は注意が必要です。なぜなら考査の時間が重ならないように調整する必要があるからです。正直難しい話です。もし複数園受けるのであればその道のプロと相談するのが安全です。
ちなみに私が受けた園の一つですが、願書受付の当日に朝4時半から並んだという強者がいたと聞きました(名門幼稚園とかではないです)。午前と午後で別の園の考査を複数受けるための策だと思います。受ける園が2つの場合ならこの手で何とかなると思います(午後に受けたい園は遅めに願書を出せばいいので)。ですがそれ以上は至難の技になると思います…。
もう一度言いますが、一日に多数の園を受ける場合はこの分野はプロの方と相談が安全です。名門幼稚園でない限りは地域の幼稚園に詳しいお教室などに考査の前の2、3ヶ月だけ通い情報を入手するという荒業も正直アリなのでは、と思います。
当日のこと
当日はとにかく時間に余裕を持つこと、これに限ります。それから心身ともにとても疲れますので親子共々体力勝負です。子供も疲れが出ると本来の姿を披露できなくなってしまいます。変な言い方ですが、ここぞという時に子供のテンションを上げられるような仕掛け(ご褒美的なものとか…)も必要かもしれません。
あともう一つは待ち時間を消化するための絵本や塗り絵、お絵かきグッズなどの「おもちゃではないもの」をカバンに忍ばせておきましょう。待ち時間で子供の機嫌が悪くなってしまわないようにそのようなアイテムは必須です。ちなみに我が家は磁気ボード(マグネットペンで書いて裏面から消去できる磁気ボードです)や折り紙を持って行きました。
いったい何を見られているのか
提出済みの願書の内容や、当日の子供の様子など、幼稚園側も様々な要素を確認していることだと思いますが、おそらくここがポイントだということは2つ、
- どのような家庭か
- 子供の成長・発達が園の求めているレベルに達しているか
ではないかと考えられます(素人意見なのであくまでも参考程度に!)。
どのような家庭か
幼稚園側にとっても、どのような家庭の人と関わりを持つかということはとても重要なことなのではないでしょうか。
なぜなら「ヤバイ保護者」が一人でもいると手間も時間も労力も消耗し、本来計画していた保育に支障が出ることだってあり得ますよね。
つまり「モンスターペアレンツ」は絶対に避けたいはずなのです。分厚い皮を被ったモンスターペアレンツを見破るのは難しいかもしれませんが、明らかに怪しいヤツを見分けることは簡単です。ですので、ここで大切なことは自分達がそのような「怪しいヤツ」だと思われないようにすることです。そのために、TPOに合った服装、心を込めて書いた願書、相手に不快感を与えない話し方など、当たり前のことが当たり前にできるていることが最低条件なのは間違いありません。
子供の成長・発達が園の求めているレベルに達しているか
そして子供のことについては先に述べたように、園の求めているレベルに到達しているかということす。
例えば園によってはオムツが外れていることを実はしっかり確認している(考査の母子分離中にトイレに連れて行かれる)とか、簡単な積木遊びで知能の発達具合を見られるとかなどです。
ですが、もちろん全ての園がそうではなくて「オムツ外し、一緒に頑張りましょう」という園や「知能発達も個々のスピードに合わせて」という方針の園もあるので、幼稚園のカラー、教育方針と合わせて事前にリサーチし、必要な場合は子供をそのレベルまで押し上げる取り組みをしなくてはならないということです。
終わって思ったこと
ふりかえってみても直前期のドキドキは相当ストレスでした。結果我が家では第一志望の園からご縁をいただけたのですが、実際にはもう一つ別の園の考査を受け、そちらからも合格をいただきました。また、別のご家庭では4園から合格をもらったとも聞きました。なんだかモヤモヤする話です…。
なぜなら、このお教室通いや幼稚園選びや必死こいた行事への参加のもともとの始まりは「幼稚園入れない子もいる」という話からでしたので。そりゃ一人で何個も合格を掻っさらっていく猛者がいれば、どこからも合格をもらえない子が出てくることも然りというか…(2園も4園もかわらないのは分かってます…すみません)。
そんな不毛な話はさておき。この幼稚園選びでより一層娘について考える時間が増えたことは間違いなく断言できます。どんな環境が合っているのか、楽しめるだろうか、どう成長していくのだろうか…と。でも実際のところ通ってみないとわからない部分や疑問に思うことも沢山あります。ですが自分自身が真剣に選んだ幼稚園であれば、その園の方針や先生方への信頼はとても厚いです。我が家の娘も毎日幼稚園に行くことを楽しみにし満喫しているようなのでこちらも幼稚園選びを頑張って本当によかったとつくづく感じています。
専門家でも先生でもないので偉そうなことは本当に言えないですが、3年間という幼児期の大切な期間、子供が遊び学ぶ場所を選ぶにことになるのこの幼稚園選び・幼稚園受験、妥協せず取り組めることを応援しています。これから幼稚園入園を控えたお子さまがいらっしゃる方の参考になれば幸いです。