以下の方に是非読んでいただきたい記事です
- お子さまが小柄、細身、筋力少なめかな⁇という保護者の方
- 「自転車に早く乗れるようになって欲しい」よりも、まずは「バランス能力獲得」でOKとお考えの保護者の方
みなさん、こんにちは。今日はタイトルの通り乗用玩具についてです。私が実際に娘に使わせてみたものの経緯と、なぜそれを選んだか、結果や感想、公式HPとは違った個人的な意見を書きたいと思います。
我が家の乗用玩具変遷
初めての乗用玩具:3輪バイク『People 公園レーサー』
これを選んだ理由は特にありません、しかも知り合いからのお下がりですw
当時、「乗り物のおもちゃなんて、もっと大きくなってからじゃないと無理っしょ〜」なんて思っていたのですが、同じくらいの月齢の子がスイスイ乗りこなしていた児童館にあったクルマ(4輪の、またがって両足で蹴って進む定番のおもちゃ)にのれなさ過ぎて「ヤバイ!うちの子だけのれてない!」となり、家でも何か買い与えて慣らしてあげないと…という気持ちから、3輪バイクを入手したのでした。確か、当時1歳半くらいでしたので、今思えば別に乗れなくても焦る必要なんてなかったんですけどね!
実際、家においておけば興味を示して次第にまたがるようにはなったものの、まだ蹴って進むという概念がなく、私が乗って見せても、本人は再現できない状態でした。「乗りたいけど進まない」という気持ちからか、最終的には「またがって持ち上げて歩く」という移動方法をあみだしていましたww
母親である私はあることに気付き始めます
同じくらいの月齢の子でも、発達が早い分野・発達が遅い分野など、それぞれの子どもによって得手不得手があるのは当然です。また、体格、知能、その他多くの事柄は両親からの遺伝的要素が強く出ることも事実です。
それまで娘のことを「少しどんくさいなぁ」なんて密かに思っていた私ですが、娘が小柄なのも、運動能力が並であることも、「私たちの子供だし、こんなもんよね〜」くらいにしか受けとめていませんでした。しかし、体格のことは仕方ないですが(生活習慣でカバーできるといいな…)、運動能力については、今回の「乗り物のおもちゃ」の件で少し考えを改めるようになりました。
ことわざで「好きこそものの上手なれ」ということわざがありますよね。誰でもすきでやっていることは一生懸命になるし、それに関して勉強したり工夫したりするので、自然に上達するものである、という意味です。男の子って割と乗り物自体や、乗り物のおもちゃも好きな子が多いですよね?だから、乗用玩具も男の子の方が早く興味を示し、早く挑戦し、早く上達する傾向にあるのだと思います。
つまり、何が言いたいかというと、ある事柄に対して、目で見て、実際に触れる機会がなければ、すなわち上達しないということは必然的だよね、ということです。今回、私は娘に良いタイミングでその機会を与えてあげられなかったのかも…と感じたのです。「乗り物のおもちゃはまだ早い」ではなくて、自然と興味を持てる環境を用意してあげるべきだったんだな、と感じました。
◎参考:モンテッソーリ教育の「敏感期」と脳科学からみる「臨界期」
2歳半、ストライダーデビューを果たす
いよいよ、ストライダーの登場です!先にお話ししたように今度こそチャンスは逃すまいと、娘が街ゆくストライダーを操る子供たちをじっくり眺めるようになった頃、小柄の娘には少し早いかなと思いつつも、購入しました。
案の定、最初はヨチヨチのヨチヨチです。それでもいいんです。とにかく「嫌いにならないように」を心がけ、気の向いた時に乗らせてあげました。もちろん、毎日特訓なんて論外です。「自分でやりたい」という気持ちを育ててあげたいと思いました。
【小柄ちゃん必見】ストライダーの選び方
ストライダーにはクラシックモデルとスポーツモデルの2種類があるのはご存知でしたか?私も、いざ子供のために買おうとして調べて初めて知りました。そしてこれらには2つの大きな違があります。まず1つ目はお値段です。スポーツタイプの方がおよそ3000円弱高いです。
そして、2つ目が大事なポイントなのですが、ハンドルの直径の違いです。
ストライダー公式HPより引用:https://www.strider.jp/special/product/sport.html
おそらく小柄な子供さんの多くは、手・指も小さくて細いことが多いのではないかと思います。実際、私の娘は身長・体の線とともに、手のサイズも足のサイズも他のお友達と比べて一回り小さいです。
例えば大人でも、太い棒を握るよりも、手に合った少し細めの棒の方がしっかりと握り易いように、子供でも小さい手や弱い握力で太いものを握るのは単純に握りづらいと思います。ですので、より細めのハンドルバーを採用しているスポーツタイプを我が家では購入しました。
バランスをとる上で、三輪タイプの乗用玩具と違い、二輪のものは体幹とともにハンドルさばきも重要なポイントとなります。なので、ハンドルの握りやすさはかなり重要だと言えるのではないでしょうか。
幼少期に乗用玩具をおすすめする理由
地面を足で蹴り前に進む、そして進む方向を見て自らハンドルを操作する、そして何より自然とバランス感覚や集中力が高まるということが最大のメリットと言えるのではないでしょうか。幼少期にバランス感覚を育成するということはとても重要なことなのです。
◎参考:モンテッソーリ教育の「敏感期」と脳科学からみる「臨界期」
この時期に、全身の筋肉の発達や心肺機能の向上・バランス感覚の習得に関わる動きを経験することは、後の運動能力に関わります。自然と楽しみながらそれらの能力を身に付けられるうちに環境を整え、タイミングを逃さないようにすることが重要です。
4歳半、へんしんバイクデビューを果たす
へんしんバイクsとストライダー
実は、ストライダーをする前に「へんしんバイクs」を検討し、実際に店舗に試乗しに行きました。お財布的にもできることならばキックバイク機能と自転車機能を兼ね備えたへんしんバイクsを購入したかったのすが、ではなぜ当時ストライダーを購入することにしたのか…それは重さの違いです。
車体の重さ ストライダー:3.0kg へんしんバイクs:5.3kg
車体のサイズは通常のへんしんバイクよりも小さく、実際にまたがった際に両足を地面につけることができました。「これなら乗れるかも」一瞬思ったのですが、やはり娘には重過ぎでした( ̄▽ ̄;)
当時(2歳半)の娘の体重はおよそ11キロ弱でしたが、へんしんバイクsのペダルなしでの重さは5.3kgです。体重のほぼ半分の重さのものをコントロールするのは目に見えて無謀な感じがしたのを覚えています。
仮に、体格がよく、筋力もしっかりされたお子さんであれば、同じ身長でも十分乗りこなせるように思えます。しかし、細身の小柄なお子さんには…難しいと思います。
「○○歳から」だけを信じてはいけない!
批判でも文句でもありませんが、乗用玩具選びの際によく「○○歳」からと記載のあるのを見かけます。
「そろそろうちの子もチャレンジさせてみようかな」と良いきっかけにもなります。
しかし、乗用玩具については「年齢」・「身長」についてだけでなく「体重」についてもとても重要なポイントであることを理解していなければならないと思います。
運動神経バツグンの体格バッチリのお子さんならばまだしも、細身で小柄なお子さんは、対象年齢や目安の身長だけではカバーしきれない問題があるので、商品説明を鵜呑みにせずに「重さ」についても考慮する必要があります。
上の「2歳半、90cm」でも、その子供が「何キロなのか」がとても重要になるのを、当時の試乗で痛感しました。
ちなみに、へんしんバイクの公式サイトでは、
とあり、軽すぎるバランスバイク(ストライダー??)のデメリットについて記載がありますが、我が家ではこの時点では「バランス能力獲得」と「無理のない重さで自分でコントロールし楽しむこと」を重視してストライダーに決めました!
※へんしんバイクさんへの文句ではありませんよ!その後我が娘はへんしんバイクに大変お世話になっております(*´-`)
ストライダーからへんしんバイクへ
前置きが長くなってしまいましたが、長いストライダー時代を経てへんしんバイクデビューを果します。娘の体格が合えば最初からへんしんバイクに乗せたかったのですが、ストライダーでのバランス修行を経てようやくペダルとの出会いです(最初からペダルをつけた状態で乗せました)!
ちなみに、へんしんバイクでなく普通の自転車でも良いのではと思い、また自転車屋さんを見て回りましたが、多くは14インチの自転車で、これらもまた到底サイズが合っておらず、12インチで捜すこととなり、へんしんバイクにお世話になることになりました。
結果、1日でペダル付きへんしんバイクをマスターしました!ですが、やはりそれでも娘の体格と少ない筋力(特に問題がある訳ではないですが細いです)では車体が重いようで、漕ぎ始めや上り坂は苦労していました。なので娘には内緒ですが、若干下り坂のところで練習しました。
すでに走っている状態でバランスをとることはストライダーでマスターしていたので、漕ぎやすい道で練習して「ペダルも大丈夫!」と言う感覚をつけてもらいたかったのです。
また、ストライダーにはないブレーキについてすが、我が家の娘の場合は「大人の自転車と一緒!」と意気揚々に使いこなしていました!ほんと、気持ちの持ちようってスバラシイですね!
乗用玩具はステップ・バイ・ステップで
我が家では娘の体型も考慮し、乗り物選びには紆余曲折を経て現在に至りますが、やはり本人の「やりたい!」と「できた!」の気持ちを大切にしてあげることが一番重要なことだと感じました。
「やりたい」と思っても体に合うものが見つからないと悲しいですよね。だからと言って、そこで合わない物を無理して挑戦させて嫌いになったり諦めてしまうことはとても勿体ないことだと思います。
せっかくのやる気のチャンスを逃さないように環境を整えてあげることができるように、今回の記事も参考にしていただければ何よりです!